7月の後半から、谷田のスタジオで「実験的」に市在住の現代美術家による個展を行うことになりました。
教室に来る方はご存知のとおり、住居兼スタジオとして使っている1LDKの内装はとてもシンプルです。
あまり物を置かないのは、インテリアデザインのセンスに自信がないというのも理由ですが、
ヨーガを行うときには「自身」と向き合うために、できるだけニュートラルな空間を維持すること。特定方向への意識付けは避けたほうがよいとの考えによるものです。
しかし、一定の期間ならば、空間に色付けするのも「アリかな」とも思いました。
今回市内在住の美術作家 鈴木茂明氏から「意識のセンタリング」をテーマにした作品を展示してみたいとのお話を頂きました。
センタリングとは自分の中心軸に意識を定める。
中心軸を認識するために「内側に意識を向ける」ことです。
「内側に意識を向けること」はヨーガの重要なテーマである「自身の霊性」に気づいていくための大切な手段ですが、「霊性=無形なるもの」に対して意識をチューニングしていくには、すくなくとも最初のうちは「有形」を通じて行うほうが効率がよいのです。
ヨーガでは、それを肉体や呼吸、あるいは音(AUM)といった個人個人のオリジナルな「有形」を通じて行います。が、別の手段。
例えば「他者にとっての意識のセンタリングの表現」に空間の主導権を握ってもらうのも、意外と面白い結果を生むことになるかもしれません。
スタジオが気持ちよく乗っ取られることを今から楽しみにしています。
「水って水」 谷田スタジオでの現代美術展
